今年のクリスマスは、手作りの温かさをプラスしてみませんか?
こんにちは、切り絵作家コージーです。
私は切り絵作家として10年の経験があり、動物や植物、四季の行事を題材にした温かみのある作品を日々制作しています。

「切り絵は難しそう」「道具を揃えるのが大変」と思っている方でも大丈夫。
この記事では、100円ショップ(100均)の道具だけで作れる、簡単なクリスマスの切り絵を徹底解説します。
すぐに使える無料図案もレベル別にご用意しました。
この記事を読めば、初心者の方もお子様と一緒に、世界に一つだけのクリスマス飾りを作れるようになります。
サンタクロースやトナカイ、クリスマスツリー、星、ベルなど可愛い図案を用意しました。
作り方の手順から失敗しないコツ、おしゃれな飾り方まで、ぜひ最後までご覧ください。
目次
はじめに:クリスマスは「簡単な切り絵」で手作り気分を楽しもう
クリスマスシーズンが近づくと、街はイルミネーションで彩られ、気分も華やぎますね。
お店で素敵な飾りを買うのも良いですが、今年は「手作りの切り絵」で、お部屋を飾ってみませんか?

切り絵は、紙とカッター(またはハサミ)さえあれば、誰でも手軽に始められるアートです。
特にクリスマスは、サンタクロース、トナカイ、雪の結晶など、シンプルで可愛いモチーフがたくさんあります。

この記事で紹介する「簡単な図案」を使えば、絵心に自信がない方でも、驚くほど美しい作品が作れます。
100均の道具で気軽に挑戦できるので、お子様の冬休みの工作にもぴったりです。
作家として活動している私も、始めたばかりの頃はデザインナイフの使い方がよくわからず、細い線が上手に切れないことも多々ありました。

普段カッターを使い慣れていないと、最初は難しく感じるかもしれません。
ですが、これは作品づくりを重ねることで必ず「慣れていく」ものです。
まずは簡単な図案から練習すれば、すぐにコツが掴めますよ。
まず揃えたい道具リスト|基本は100均(ダイソー・セリア)でOK

必要な道具と材料をじっくり解説していくよ。
切り絵を始めるのに、高価な道具は必要ありません。
まずはダイソーやセリアなどの100均で、以下の基本セットを揃えましょう。
必須の道具3点(デザインナイフ・カッターマット・紙)
デザインナイフ(アートナイフ)
細かい作業に必須の道具です。
一般的なカッターナイフでも代用できますが、ペン先のように細く、小回りが利くデザインナイフが圧倒的に切りやすいです。
100均の文具コーナーで、替刃とセットで売られています。

カッターマット
机を傷つけないため、そして刃先を長持ちさせるために必ず用意しましょう。
A4サイズ程度が使いやすいです。

紙(画用紙、折り紙、染め和紙など)
切り絵に使う紙です。
最初は100均の色画用紙や、少し厚手の折り紙が扱いやすくておすすめです。
黒い紙で作ると影絵のようになり、白い紙で作ると雪の結晶などにぴったりです。


折り紙や千代紙もカラー作品をつくったりするのに使えます。



のり
切った図案を背景紙に貼ったりするのに使います。
また色紙を貼ってカラフルにしたりするのにも使います。

あると作業が捗る便利アイテム

これがあると制作がもっとスムーズになる道具を紹介するよ。
必須ではありませんが、これらもあると作業効率が格段に上がります。
マスキングテープ(または、貼って剥がせるテープのり)
図案と紙を固定するために使います。粘着力が弱く、紙を傷めずに剥がせるものが最適です。

ハサミ
図案の大きな外枠を切る時や、お子様が作る場合に使います。

ピンセット
切り抜いた細かい紙くずを取り除くのに便利です。

トレーシングペーパー
カラー切り絵を作るの場合に使います。

【体験レビュー】100均のデザインナイフは本当に使える?

実際に使ってみたよ。
「100均の刃物って、本当に切れるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、初心者が簡単な図案を試す分には全く問題ありません。
ただし、切れ味の持続性は専門メーカー品に劣る場合があります。
刃先が少しでも欠けたり、切れ味が鈍ったと感じたら、すぐに新しい刃に交換するのがキレイに仕上げるコツです。
【切れ味比較】100均の刃 vs メーカー品の刃
- 100均の刃:開封直後は問題なく切れる。ただし、細かいカーブで少し紙が毛羽立つことも。刃の交換頻度は高め。
- メーカー品の刃:スッと刃が入り、切り口がシャープ。耐久性があり、長時間の作業でも切れ味が落ちにくい。
- 結論:入門用には100均で十分に切り絵を作れます。慣れてきたらステップアップしていくのがいいと思います。
おすすめの紙は?画用紙と折り紙のメリット・デメリット
切り絵は紙の種類で雰囲気が大きく変わります。
- 画用紙
- メリット:厚みがあり丈夫。色も豊富。完成後に飾りやすい。
- デメリット:厚みがある分、細かい部分を切るのに少し力が必要。
- 折り紙
- メリット:薄くて切りやすい。お子様でも扱いやすい。
- デメリット:薄いため、細い線が切れやすい(ちぎれやすい)。
初心者は、まず100均の色画用紙から試してみるのがおすすめです。
【レベル別】無料ダウンロードで使えるクリスマスの切り絵図案集
お待たせしました!
この記事のために用意した、無料ダウンロード可能なオリジナルの切り絵図案です。
PDFをダウンロードし、A4用紙に印刷してお使いください。

図案を無料プレゼントするよ!
<超簡単・子ども向け>ハサミで作れるモチーフ(星、ベル、ツリー)
まずはカッターを使わず、ハサミだけでも作れる簡単な図案です。
紙を半分に折って切るだけで、左右対称のモチーフが完成します。
子どもと作る際のポイント
ハサミは必ず大人が見守る中で使う。
切る線をマジックで太く書き直してあげると分かりやすい。
「切る部分」と「残す部分」を事前に色鉛筆で塗っておくと間違えにくい。

<初心者向け>カッター練習に最適な定番モチーフ(クリスマスツリー、雪の結晶)
デザインナイフに挑戦したい方向けの図案です。
直線や緩やかなカーブが中心で、カッターの基本的な使い方を練習するのに最適です。

<少し慣れたら>挑戦したい中級モチーフ(サンタクロース、トナカイ)
少し細かい部分や、複雑なカーブが含まれる図案です。
これが完成すれば、もう初心者卒業です!

【利用規約・注意】
- この無料図案は、個人での制作・鑑賞・プレゼントなど非営利目的 に限りご利用いただけます。
- 作品をSNS等に投稿する場合は、出典として「コージー(cozypaperart.com)」と記載いただけると嬉しいです。
- 図案や作品を 商用利用(販売・有料ワークショップでの使用など) することはできません。
- 図案データの再配布、加工しての配布、二次配布は禁止です。
- 学校や地域サークルなど非営利のグループ活動で使用する場合は、事前にご連絡ください。
【子どもと安全に楽しむ】ハサミで作る簡単な切り絵の作り方
先ほどご紹介した「超簡単・子ども向け」図案(星、ベルなど)は、ハサミでも楽しく作れます。
小さなお子様と一緒に、安全に手作り体験をしてみましょう。

楽しくつくってみようね

STEP1:図案を紙に貼って準備
ダウンロードした図案を好きな色の折り紙や画用紙に軽く貼ります。
全面を貼る必要はなく、数カ所テープで留める程度でOKです。

STEP2:ハサミで外側から丁寧にカット
まずは、図案の大きな外枠をハサミで切り離します。

小さなお子様には、直線的な部分から挑戦させてあげましょう。

ツリーやベルも同様に切ってつくってみましょう。


細かい部分は保護者の方が手伝ってあげてください。

STEP3:完成!飾り付けを楽しもう
すべての線が切れれば完成です小さなお子様でも達成感を味わえるよう、作った切り絵をすぐに飾ってあげましょう。

【カッターで挑戦】初心者でも失敗しない!切り絵の簡単な作り方【4ステップ】
雪の結晶やサンタの切り絵を作っていきましょう。
好みの図案を選んでください。
以下の4ステップで進めれば、誰でも簡単に完成できます。

カッターで作るクリスマスの切り絵に挑戦しよう!
STEP1:図案の準備と紙への固定方法
ダウンロードした図案(A4コピー用紙)を、切り絵にしたい紙(色画用紙など)に重ねます。

2枚がズレないように、四隅をマスキングテープやホチキスでしっかり固定します。

(※ホチキスを使う場合は、切り取る部分(不要な部分)に針が来るように留めてください)
STEP3:キレイに切るためのカッター使いのコツ

切っていくときのコツを紹介するよ。
カッターは「引く」ように使う
力を入れて「押す」のではなく、刃先を紙に当て、スーッと手前に引くイメージで切ります。

紙を回しながら切る
特にカーブの部分は、カッターを持つ手(利き手)を無理に動かすのではなく、紙を置いているカッターマットごと回して自分の切りやすいポジションをとって切ると、線が滑らかになります。

刃はこまめに交換する
切れ味が悪いと、紙が毛羽立ったり、余計な力が入って失敗の原因になります。
「切れにくいな」と思ったら、すぐに刃を交換しましょう。

STEP4:裏紙を剥がして完成
すべての線を切り終えたら、図案の紙から丁寧に切り離します。

切り残しがなければ、美しい切り絵が完成しているはずです!

トナカイとツリー、雪の結晶
同じようにトナカイとクリスマスツリーもカットします。

雪の結晶もカットしてみましょう。
コージーのアドバイス:雪の結晶をキレイに作るコツは白い紙!
雪の結晶の図案は、ぜひ白い画用紙に重ねてカットしてみてください。
本物の雪のような、真っ白な切り絵が完成します。窓辺に飾るのにぴったりですよ。

【ステップアップ】カラー切り絵に挑戦しよう
切り絵が完成したら、色を加えてさらに華やかな「カラー切り絵」に挑戦してみませんか?
ステンドグラスのように美しく仕上がります。

カラフルな切り絵を作ってみるよ。サンタクロースで挑戦しよう。

わ~、楽しみ!どうやって作るんだろ?!
基本的な作り方
まず、STEP4で完成した(黒い紙などの)切り絵を用意します。
- 図案にトレペを重ねる
色を付けたい部分に、トレーシングペーパーを重ねて、その部分の型を鉛筆などで写し取ります。

この時、のりしろとして少し大きめに写しとるのがコツです。
- 色パーツを切り出す
写し取ったトレーシングペーパーを、今度は色紙(例:赤い折り紙など)に重ね、型紙として使って色紙を切り出し色パーツをつくります。

- 色パーツを貼る
切り出した色パーツを切り絵の該当部分にのりで貼り付けます。

糊は点描を打つように塗布するのがコツです。ベタ塗りはNG。
丁寧に貼り合わせます。

すべての色を貼り終えたら、カラフルな切り絵の完成です!


トナカイも同じ様にカットして貼ってみよう!


いっぱい切り絵ができた!

【実録】初心者が陥りがちな失敗例とプロが教える解決策
ここでは、切り絵作家である私(コージー・ノア・ダニエルズ)が、初心者の頃によくやった失敗と、その解決策を具体的にお伝えします。
これは上位記事には載っていない、リアルな体験談です。

失敗体験談をお話します。
失敗例1:「細い線が切れてしまった…」
一番多い失敗がこれです。特にモチーフの「目」や「口」など、細い線を切っている途中で「プツッ」と切れてしまうことがあります。
- 原因:
- カッターの刃が古い(切れ味が悪い)。
- 力を入れすぎている。
- 薄すぎる紙(折り紙など)を使っている。
- 解決策:
- 新しい刃に交換しましょう。驚くほど軽い力で切れるようになります。
- 細い線の部分は、一気に切ろうとせず、少しずつ刃を進める意識でカットします。
- 裏から紙を貼って補修することも可能です。

失敗例2:「角が丸くなってしまう…」
ツリーの先端や星の角など、鋭角な部分がキレイに切れず、丸くなってしまう失敗です。
- 原因:
- 角でカッターを止めず、一筆書きのようにカーブさせてしまっている。
- 解決策:
- 角の部分では、一度カッターの刃を紙から離します。
- そして、カッター(または紙)の向きを変え、刃を入れ直します。 これにより、シャープな角を作ることができます。

作った切り絵をおしゃれに飾る!活用アイデア5選
せっかく作った切り絵は、素敵に飾ってクリスマス気分を盛り上げましょう。
簡単な活用アイデアをご紹介します。

どんな感じに飾ろうかなぁ~
窓や壁に貼ってデコレーション
一番手軽な方法です。白い切り絵(雪の結晶など)を窓に貼ると、外からの光で透けてとてもキレイです。
(※貼る際は、貼って剥がせるタイプのテープのりやコクヨの「引っ付き虫」がおすすめです。)

クリスマスカードやギフトタグに
無地のカードや、100均のクラフトタグに切り絵を貼り付けるだけで、心のこもったオリジナルカードの完成です。

大切な人へのプレゼントに添えてみてはいかがでしょうか。
糸で吊るしてオーナメントやモビールに
切り絵の上部に小さな穴を開け糸やテグスを通せば、クリスマスツリーに飾るオーナメントや、天井から吊るすモビールになります。
複数作って吊るすと、空気でゆらゆら揺れて可愛いです。

よくある質問(Q&A)

初心者の方からよくいただく質問にお答えします。
Q. 子ども(幼児・小学生)と安全に楽しむ方法は?
A. 幼児や小学校低学年のお子様の場合は、デザインナイフはまだ危険です。
紹介した「ハサミで作れる図案」を選び、必ず大人がそばで見守りながら作業してください。
小学校中学年〜高学年でカッターに挑戦する場合は、最初に「カッターマットの上で切ること」「刃先に触らないこと」をしっかり約束してから始めましょう。

Q. 図案がうまく印刷できません
A. PDFファイルがA4サイズで「実際のサイズ(100%)」で印刷される設定になっているかご確認ください。
ブラウザから直接印刷するのではなく、一度PCにダウンロードしてから開くと確実です。
Q. 使った道具の保管方法は?
A. デザインナイフは、使い終わったら必ずキャップをしてください。
刃を出しっぱなしにしておくと非常に危険です。

まとめ:簡単なクリスマス切り絵で温かい冬を演出しよう
今回は、100均の道具で始められる簡単なクリスマス切り絵の作り方や図案、コツをご紹介しました。
- 道具は100均(デザインナイフ、マット、紙)で揃う
- 図案は無料ダウンロード可能
- 切る順番は「内側から外側へ」
- カッターは「引き」、紙を「回す」
切り絵は、カッターの刃先に集中し、無心になれる時間でもあります。
忙しい年末ですが、少しだけ手を動かして、自分だけのクリスマス飾りを作ってみませんか?
きっと、心温まる素敵なクリスマスになるはずです。

楽しんで作ってくださいね。それでは次回の作品でお会いしましょう。














どんな道具が必要なのかな?