【徹底解説】薔薇の切り絵を簡単に!初心者向け図案と作り方

コージー

まめ、初心者でも簡単に作れる薔薇の切り絵があるんだよ。

まめ

えっ、薔薇って複雑そうだけど、初心者でもできるの?難しい道具とか必要なんじゃない?

コージー

意外とシンプルなんだ!図案さえしっかりしていれば、誰でも作れるよ。

まめ

それなら挑戦できそう!図案の作り方、詳しく教えて!

薔薇の切り絵に挑戦してみましょう!

実は、思ったほど難しいものではないんです。

私はコージー・ノア・ダニエルズと申します。切り絵作家として10年、アクリル画の制作に20年取り組み、国内外の公募展での入選や展覧会への出展など、幅広い活動を行ってきました。

ステーションギャラリーで個展を開催

このページでは、初心者の方でも簡単に作れる「薔薇の切り絵」の制作方法を、わかりやすく解説していきます。

ぜひ最後までお読みいただき、切り絵制作をもっと楽しく、より快適に進めるヒントを見つけてください!

薔薇の図案の制作

コージー

まめ、薔薇の図案を描くときは、まず中心に小さな丸を描いて、そこから花びらを広げていくといいよ。

まめ

丸から始めるのか~。それなら私でもできそう!花びらはどう描けばいいの?

コージー

半円を重ねていくだけで薔薇らしく見えるんだ。簡単でしょ?それに葉っぱを描き足すと、全体がまとまって見えるよ。

まめ

なるほど!葉っぱを足したら雰囲気がぐっと出そうだね。よーし、やってみるよ!

 黒枠のアタリ線を描く

画用紙を用意し、そこに図案を描いていきます。

図案の周囲には、1cm幅の黒枠を描きます。

下書きの段階なので鉛筆やシャーペンで描いてください。

定規を使って正確に真っ直ぐに描きます。

この黒枠は、作品全体を引き締めるフレームとして機能し、構図の基準にもなります。

定規を使って四辺に均等な線を引けば、全体の仕上がりが美しくなります。

枠線はこんな感じで。

今回はこの黒枠をデザインの一部として取り入れるため、丁寧に描きましょう。

後々の作業で黒に塗りつぶしていきます。

鉛筆やシャーペンを使って、全体の構図を描きながら整えていく

下書きには鉛筆やシャーペンを使いましょう。

失敗を気にせず、自由な気持ちで手を動かすことが大切です。

薔薇を描くときは、まず大小の丸で全体のレイアウトを決めます。

丸を大小描いて全体バランスみていきます。

葉っぱは楕円を描きながら配置を確認し、構図を調整します。

薔薇の中心部分は小さな丸から描き始めます。

この丸を基準に、外側へ花びらを足していくと、バランスの取れた仕上がりになります。

内から外に花びらを足しています。

また、葉っぱは直線ではなく、柔らかい曲線を意識しましょう。

 薔薇の花と葉を描くコツ

薔薇の花びらは、中心から外側に向かって半円や波線を重ねることで、立体感を作り出します。

シンプルな線を繰り返すだけで、薔薇らしい優雅な形を描けます。

形を描くというより線を足していくイメージです。

葉っぱは楕円を描き、その中央に葉脈となる筋を引きます。

そこから外側に向かって放射状に線を描き足すと、自然な葉っぱが完成します。

中心の葉脈から描いていきます

薔薇特有のギザギザは、後でペンを使って描き加えますが、下書き段階で軽く線を入れておくとスムーズです。

葉っぱは花の両側にバランスよく配置し、大きさを少し変えることで、全体が自然でまとまりのある仕上がりになります。

下書きの仕上げ

図案の下書き全体を見渡して、花びらや葉っぱの配置を調整し、バランスを整えましょう。

必要に応じて描き足したり引いたりしながら、構図が詰まりすぎないように適度な余白を残すことがポイントです。

枠線に薔薇や葉っぱが重なっても問題ありません。それが魅力的な構図を生み出します。

余白のバランスをみて、必要なら描き足します。

「これ、かわいい!」と思える構図なら、それで十分です。

難しく考えず、楽しみながら仕上げてください。

線を塗って図案を仕上げていく

図案の仕上げ段階では、筆ペンやサインペンを使って下書きの線を丁寧になぞりながら塗り足していきます。

このとき、線に強弱をつけると、デザインに立体感が生まれ、薔薇の花や葉っぱが魅力的に仕上がります。

コージーは筆ペンで塗っていきます。

また、枠線も黒く塗りつぶしていきましょう。

枠線を均一にしっかりと塗ることで、全体のデザインが引き締まり、切り絵としての完成度がぐっと上がります。

枠線を塗りつぶしていきます。

ペンの種類や塗り方を工夫することで、作品に独自の個性をプラスできます。

この工程は仕上がりに大きく影響する大事なステップです。

焦らず丁寧に進めていきましょう。

この筆塗りの段階で、葉っぱにギザギザを加えておきましょう。これだけで、薔薇の葉っぱらしさがぐっと増します。

ギザギザを描き足します

完成した図案は、切り絵の設計図になります。

切り始めると、線が立体的に浮き上がり、思い描いたデザインが形となります。

楽しんで作った分だけ、素敵な作品が仕上がりますよ!

図案完成!

図案の切り方~線画をつくる

コージー

まめ、切り絵を始めるときは内側の細かい部分から切るのがコツだよ。

まめ

へえ、なんで細かいところから?外枠から切ったほうが楽じゃない?

コージー

外枠を先に切ると、紙がグラグラして安定しなくなるんだ。内側を先に切ると全体がしっかりして作業しやすいよ。

まめ

なるほどね!じゃあ、内側から切り進めて、最後に外枠を切ればいいんだね!

細かい部分から切り始める

切り絵を始めるときは、内側の細かい部分から切り抜いていきましょう。

内側から切っていきます。

細部を先に仕上げることで、紙全体が安定し、作業がしやすくなります。

この順番を守ることで、仕上がりがより美しく整います

 紙を動かして切りやすくする

デザインナイフを動かしづらい場合は、紙の向きを変えて調整しましょう。

紙を回転させて自分が切りやすい方向で作業します。

紙を動かすことでナイフが滑らかに進み、きれいな線を描けます。

特にカーブや細かい部分を切るときは、紙を動かすことで無理な力が入らず、失敗を防げます。

たまに紙を裏返して、カットの具合を確認するのも効果的です。

裏返してみて切り口の具合を確認

切り終えた後に不要なパーツは、丁寧に取り外していきましょう。

ピンセットを使って慎重に不要部分を取り外していきます。

外枠は最後に切り落とす

図案の内側をすべて切り終えたら、最後に外枠を切り落とします。

外枠は全体を支える重要な部分なので、慎重に作業を進めましょう。

内側の本体を切り終えたら、外枠を切っていきます。

ナイフを滑らせるように動かし、均一できれいな線で仕上げると、作品の完成度がぐっと上がります。

線を色付けしよう

切り抜いた線画の黒い部分が薄くなっている箇所は、マーカーや筆ペンで塗り直しましょう。

線の上から塗り足していきます。

インクを染み込ませるような感覚で丁寧に塗り進めると、仕上がりがぐっと引き締まります。

線画は完成です。

線画に色パーツをつけて美しく仕上げよう 

コージー

まめ、線画に色パーツをつけると、切り絵が一気に華やかになるんだよ。

まめ

へえ、色パーツってどうやって作るの?なんだか難しそう…。

コージー

簡単だよ!ライトを使えば線画が透けて見えるから、折り紙にアタリを描いて切り抜くだけ。

まめ

なるほど!それなら形を合わせやすそうだね。色を変えたりしたらもっと楽しくなりそう!

色パーツのアタリをとる

線画に色パーツを作り始めましょう。まずは、折り紙を用意します。  

透明なファイルケースを広げ、その下にライトをつけたスマートフォンを置いて、簡易ライトボックスを作ります。

ライトを点けたスマートフォンをファイルケースの下に設置します。

ファイルケースの上に線画を置き、その上に折り紙を重ねます。  

ライトが眩しい場合は、紙を一枚挟むと見やすくなります。

ライトを使うことで線画が透けて見えるので、折り紙に鉛筆で線画の形をアタリとして描きましょう。

線の真ん中を鉛筆でなぞってアタリを描いていきます。

このとき、厳密な線でなくても問題ありません。貼り合わせ時に調整が効くので、線画の中心を意識して形をざっくり描けば大丈夫です。  

色パーツが線画からはみ出さないように注意してください。また、各パーツごとに異なる色を使うと、楽しく鮮やかな仕上がりになります。  

葉っぱにはグリーンの色紙をあててます。

色パーツを切って貼る

アタリを描いたら、折り紙を丁寧に切り抜いていきます。

赤いバラの色パーツを切ってます。

切り抜いたパーツが混ざらないよう、種類ごとに分けておくと作業がスムーズです。

特に、小さなパーツは紛失しやすいので、慎重に扱いましょう。

切り抜いた色パーツを線画に貼り付けていきます。

まず、線画を裏返し、糊を使って色パーツを貼り合わせましょう。  

液体のりを精密ドライバーの先につけて、線画の裏につけていきます。

コージーは液体糊を使うことをおすすめします。

糊をつけすぎると仕上がりが汚くなることがあるため、付け方には注意してください。

糊は線で塗るよりも、点で少しずつつけると綺麗に仕上がります。

ピンセットを使って慎重に貼り合わせます。

一つひとつのパーツを慎重に貼り合わせ、根気よく進めていきましょう。 

貼り合わせ完成

すべての色パーツを貼り終えたら、全体のバランスや仕上がりを確認します。

途中で経過を確認しながら進めると、ミスを防ぎやすくなります。

途中経過で表側から確認します。

最後に全体をチェックし、線画に色パーツをきれいに貼り終えれば完成です。

裏側から貼り合わせ具合を確認。

色パーツを貼った切り絵を背景紙に貼って仕上げよう

まず、ポストカードサイズの紙を用意します。これを背景紙として使用します。

次に、色パーツを貼り合わせた線画を背景紙に貼り付けていきます。

糊は線画の裏側に丁寧に塗りましょう。

液体のりを丁寧に塗布していきます。

細かい部分には、精密ドライバーの先に糊を少量つけて塗るか、先端が細いタイプの糊を使うと作業がしやすくなります。

焦らずゆっくり進めることが、きれいに仕上げるポイントです。

糊を塗り終えたら、慎重に線画を背景紙の上に置き、ズレないように全体を密着させていきます。

背景紙に慎重に重ねていきます。

密着させるために、布で優しく押さえてしっかりと固定していきます。

布で線画をやさしく押さえて密着させていきます。

線画と背景紙がしっかりとくっついたら、黒い枠部分から背景紙がはみ出している箇所を確認し、カットしましょう。

定規を使って正確にカットすれば、仕上がりがさらに美しくなります。

はみ出ている背景紙を定規を使ってカットします。

これで完成です!

額に入れて飾れば、さらに素敵な作品として楽しめますね。

まとめ

今回は薔薇の切り絵を美しく仕上げる方法について解説しました。

以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 図案は切り絵制作の土台です。薔薇の花や葉っぱのバランスをよく見ながら、全体を丁寧に整えることが大切です。
  • 切り抜きは焦らず慎重に行いましょう。内側から切り始め、紙を回してナイフを滑らせるように作業するのがきれいに仕上げるコツです。
  • 折り紙を使って色パーツを作りましょう。線画を活用してアタリを取り、鮮やかな色パーツを準備して貼り合わせていきます。
  • 糊付けは少量ずつ丁寧に行います。点で貼るようにすると、仕上がりがより美しくなります。
  • 完成した切り絵は背景紙に貼って仕上げます。ポストカードサイズにすることで、手軽に飾れるオリジナル作品が完成します。

切り絵の楽しさを存分に味わいながら、自分だけのオリジナルデザインにぜひ挑戦してみてくださいね。

それでは、また次回お会いしましょう!