窓辺から差し込む光が、色とりどりの模様を描く
そんなステンドグラスの美しさを、紙だけで再現してみませんか?
実は、特別な道具や難しい技術がなくても作れるんです。
私、コージー・ノア・ダニエルズは切り絵作家として10年、アクリル画の制作に20年取り組み、国内外の公募展での入選や展覧会への出展など、幅広く活動しています。
このページでは、初心者の方でも簡単に楽しめる「ステンドグラス風切り絵」の作り方を、無料図案とともにわかりやすくご紹介します。

ぜひ最後まで読んでいただき、光と色の世界を切り絵で楽しむヒントを見つけてください。
目次
切り絵でステンドグラスの魅力

うん、ステンドグラス風は下から光が当たると、色が柔らかく透けて見えるんだ。照明の角度で雰囲気も変わるよ。

じゃあ、お部屋のライトでも十分楽しめるんだ?

そうそう。昼間は自然光で、夜はライトで…同じ作品でも違った表情になるのが魅力なんだ。
光を通すことで生まれる特別な表情
ステンドグラス風切り絵の一番の魅力は、光に透かしたときの輝きです。
普通の切り絵は白い紙や背景に貼って楽しみますが、透ける色紙や染め和紙を使うことで、まるで本物のステンドグラスのように窓辺で輝きます。

太陽光や照明の種類によっても色の見え方が変わり、同じ作品でも時間帯や天気で違う表情を楽しめます。
切り絵だからこその手軽さ
本物のステンドグラスはガラスや金属枠を使うため、専用の技術や設備が必要ですが、切り絵なら紙とカッター、のりだけで作れます。
しかも、色の組み合わせやデザインを自由にアレンジできるので、季節ごとに作品を変えて飾ることも簡単です。

特に初心者やお子さんと一緒に作る工作としてもおすすめです。
道具と材料

コージー、こういうステンドグラス風の切り絵って、特別な道具が必要なの?

いや、ほとんどが100均や文房具店でそろうよ。ちょっとした工夫で、プロっぽく仕上げられるんだ。
黒い画用紙
作品の輪郭や模様の枠部分には、黒い画用紙を使います。
黒は光を通さないため、ステンドグラスの色部分がより鮮やかに際立ちます。
厚すぎると切りにくいので、0.2〜0.3mm程度の厚みがおすすめです。

透明セロハン、和紙
色をつける部分には、透け感のある素材を貼ります。
透明セロハンは発色がはっきりし、ポップな印象に。
和紙はやわらかな透け感と独特の色ムラがあり、落ち着いた雰囲気に仕上がります。

100均で手軽に手に入りますし、色や質感にこだわるならネット通販で豊富な種類から選ぶのもおすすめです。

トレーシングペーパー
色パーツを作るときに使います。
図案の上にトレーシングペーパーを重ね、必要な部分の形を鉛筆で写し取ります。
その形を色付きの紙に転写して切れば、ぴったりサイズの色パーツが作れます。

筆ペン
下書きの仕上げには筆ペンを使います。
鉛筆で描いた線をなぞる際に使うと、線に強弱がつきやすく、切り絵にしたときに表情が生まれます。
細い部分は力を抜き、太くしたい部分はしっかり押し当てて描くのがコツです。

デザインナイフ(カッターナイフ)
細かい部分を切るときは、デザインナイフが便利です。
刃先が細く、曲線や細いラインもきれいに仕上げられます。
カッターは替え刃をこまめに交換することで、切り口がよりシャープになります。

カッターマット
机を傷つけず、安全にカット作業ができる必需品です。
A4サイズ程度があれば十分ですが、作品サイズに合わせて選びましょう。
100均にもあります。

のり(スティックのりや液体のり)
色パーツ素材を貼るときに使います。
スティックのりは扱いやすく、液体のりはしっかり固定できます。

ピンセット
細かい作業にあると便利です。
無くても大丈夫です。

透明フォトフレーム額(100均にある)
完成作品を飾るのに便利です。
透明なフレームに入れることで、両面から光を通せるので、昼と夜で違う雰囲気が楽しめます。
軽くて扱いやすく、100均でも入手できます。



作り方

コージー、ステンドグラス風って難しそうだけど、本当に初心者でも作れるの?

もちろん。今回はポストカードサイズで作るから、手軽で失敗も少ないよ。
今回はポストカードサイズで作ってみます。
小さくて扱いやすく、初めての方にもぴったりのサイズです。
下書きを描く
まずは図案の下書きを描きます。
鉛筆でざっくりと薔薇の配置位置を決め、花びらを描き込んでいきましょう

花びらを描いていきます。

ウェブ画像や手元の図案を参考にしてOKです。
このとき、ポストカードサイズ(約100×155mm)の四角い枠も一緒に描いておきましょう。
※仕上げに額装するのでそのサイズに合わせて縦は155mmです。

四角い枠を描いておくとステンドグラスっぽく仕上がるよ

今回は仕上げに使うフォトフレームに合わせたサイズですが、枠線を1cmにして黒枠がガラス面に見えるようにすると、ステンドグラスらしい雰囲気が演出できます。
枠線は定規を使って描くと仕上がりがきれいになります。
下書きが終わったら、筆ペンでなぞります。

筆ペンを使って線に強弱をつけると、切ったときに表情が出ます。
また外枠と線で繋いでおくことでステンドグラス風になります。

カット
描いた下書きを黒い画用紙に重ね、テープやホッチキスで固定します。

そのまま下書きの線に沿ってカットしていきます。
下書きの紙の上からカット

コツは内側から先にカットし、最後に外枠を切ること。

ポイント:内側の部分からカットすると綺麗に仕上がるよ。
外枠を先に切ってしまうと紙が動きやすくなり、細かい部分がずれやすくなります。


色パーツを貼る

色パーツの作り方と貼り方だよ。
カットした図案にトレーシングペーパーを重ね、色を入れる部分の形を線で写します。
鉛筆で図案の線の上を描いていきます。

パーツごとに少しずらしながら線を描きます。

写したトレーシングペーパーを色紙や透明セロハンに重ね、その形に沿ってカットします。

今回は透明セロハンを使用。発色が鮮やかで、ステンドグラスらしい仕上がりになります。
色パーツは、図案側にのりを塗ってから貼ると位置合わせがしやすく、紙もよれにくいです。



仕上げ
すべての色パーツを貼り終えたら、額に入れて完成です。
透明フォトフレームを使うと、裏からも光を通して楽しめます。
今回、コージーはダイソーのフォトフレームを使います。

このフォトフーレムはガラス板で挟んで飾るのでステンドグラスにピッタリです。



飾り方
ステンドグラス風の切り絵は、仕上げ方ひとつで雰囲気が大きく変わります。
窓辺に置けば、昼は自然光で、夜は室内の灯りで色がやわらかく透け、時間帯ごとに異なる表情が楽しめます。

また、透明フォトフレームやガラス額に入れて壁に飾れば、インテリアとしても映える作品に。

さらに、春はピンクや黄色、夏は青や緑といったように、季節やテーマに合わせて色を変えることで、一年を通して飾れる作品になります。
図案プレゼント

今回の薔薇の図案を無料プレゼント!
今回制作した薔薇のステンドグラス風切り絵の図案を、特別に無料でプレゼントします。

【利用規約・注意事項】
- この無料図案は、個人での制作・鑑賞・プレゼントなど非営利目的に限りご利用いただけます。
- 作品をSNS等に投稿する場合は、出典として「コージー(cozypaperart.com)」と記載いただけると嬉しいです。
- 図案や作品を商用利用(販売・有料ワークショップでの使用など)することはできません。
- 図案データの再配布、加工しての配布、二次配布は禁止です。
- 学校や地域サークルなど非営利のグループ活動で使用する場合は、事前にご連絡ください。
まとめ
- ステンドグラス風切り絵は、光と色の美しさを紙で手軽に再現できる
- 黒い画用紙と透ける素材を組み合わせるだけで本格的な仕上がりに
- ポストカードサイズなら初心者でも作りやすい
- 光の当たり方や色の組み合わせで表情が変わるのが魅力
- 無料図案を活用すれば、すぐに制作を始められる
それでは次回、またお会いしましょう。
コージー、この切り絵…机の上に置くだけでも色がすごくきれいだね!