こんにちは、切り絵作家のコージーです。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
突然ですが、みなさんは「絵を描くこと」を仕事にしたい、と思ったことはありますか?

「好きなことで生きていけたら最高だな…」 「でも、美大を出ても食べていけないって聞くし、自分には無理かも…」
私が専門にしている「切り絵」は、カッターと紙さえあれば始められる手軽さがありますが、それでも「これをどうやって仕事にしていくか」は、常に大きな悩みです。
これが「アクリル画」や「油絵」となると、画材も技法もさらに複雑で、プロとして食べていくのは本当に大変なことだと感じます。

今日は、そんな「絵で生きていく」という難しいテーマに真正面から向き合い、壮絶な苦労の末に、ご自身の力で道を切り開いた画家さんをご紹介させてください。
アクリル画家であり、人気ブロガーでもある岡部遼太郎(おかべ りょうたろう)さんです。

今、絵の道で悩んでいる方、将来に不安を感じている方に、きっと大きな勇気を与えてくれる方だと思います。
(岡部遼太郎さんの公式HP: https://acrylicrab.com/)
目次
岡部遼太郎さんって、どんな人?
岡部さんは、「アクリル絵の具」を使った作品を制作されている画家さんです。 (1991年生まれ、多摩美術大学をご卒業されています)


私がカッターナイフ一本で「線」と「抜き」の世界を追求する切り絵とは対照的に、岡部さんは絵の具やメディウム(絵の具に混ぜる画材)を駆使して、豊かな色彩や質感をキャンバスに描き出されています。
ジャンルは違えど、同じ「画家」として、その活動には目を見張るものがあります。
新宿伊勢丹本店などで個展を開催される一方、ご自身の公式HP「アクリルラボ」では、「絵の描き方」や「絵を仕事にする方法」について、驚くほど具体的で有益な情報を発信されているんです。

このブログがまたすごくて、なんと月間19万アクセスを達成されているそうです。 (私もHPを運営しているので分かるのですが、これは本当に驚異的な数字です…!)
今でこそ、ネット販売で1週間に12枚の絵を完売させたり、400名以上(!)の生徒さんが在籍するオンライン絵画教室を運営されたりと、大活躍されている岡部さん。
でも、ここに至るまでの道のりが、本当に、本当に壮絶なんです。
壮絶な下積み時代「美大5浪」「10年間の無職」

びっくりするようなプロフィールでした。
岡部さんのプロフィールを拝見して、私はまず、その経歴に言葉を失いました。
高校生で「絵で生きていく」と決意された岡部さん。 しかし、美術大学の受験では「5回」も浪人を経験されています。
5年間、です。 周りの友人たちが大学生活を送る中で、ひたすら絵と向き合い続けた精神力は、想像を絶しますよね。
そして、なんとか多摩美術大学に入学・卒業された後も、さらに試練が続きます。

なんと、10年以上もの間、絵の仕事がまったくできなかったそうです。
HPには「アルバイトなどをしながら生活を送る」と書かれていますが、10年間「絵で食べていけない」状態が続くというのは、どれほどの葛藤や焦りがあったでしょうか。

「切り絵」も「アクリル画」も、一つの作品を生み出すのには、膨大な時間と集中力が必要です。
それを「仕事」として認められない状況で10年以上も続けるというのは、どれほど強い意志が必要だったかと思います。
転機となった「WEB」との出会い

ターニングポイントは「WEB」でした!
でも、岡部さんは諦めませんでした。
持ち込みをしたり、販売方法を学んだりしながら、とにかく絵を描き続ける。
その中で見つけたのが、「WEB(インターネット)」を活用した活動でした。

岡部さんは、ご自身が苦労して培ってきた「絵の技術」や「画材の知識」、そして何より「絵を仕事にするためのマネジメント方法」を、ブログで発信し始めたのです。
それが、先ほどご紹介した月間19万アクセスの「アクリルラボ」なんですね。
なぜ岡部さんのブログは人気なの?

とても読みやすいブログです。
岡部さんのブログがなぜこんなにも多くの人に読まれているのか、私もじっくり拝見させていただきました。
理由は明確で、「圧倒的にわかりやすく、具体的」だからです。
私もこのブログで「切り絵の作り方」や「おすすめの道具」を紹介していますが、正直なところ、切り絵は道具がシンプルです。
極端に言えば「カッターと紙とマットがあればOKですよ!」とお伝えできます。
ですが、「アクリル画」は違います。
絵の具の種類(リキテックス、ホルベインなど)、メディウム(盛り上げ用、ツヤ出し用など)、キャンバス、筆、洗浄液…と、初心者はまず「何を揃えたらいいの?」と迷ってしまいますよね。

岡部さんのブログは、その複雑な「アクリル画材」の世界を、驚くほど丁寧に、初心者の目線で解説されています。
- 「<アクリル絵の具>最初に揃えるべき絵の具は?」
- 「アナログ絵が上手くなる方法!僕の上達法や考え方を3つ紹介!」
- 「画家になるには10個の方法とポイントを知ることが重要」
- 「まず1枚絵を売るには何をすれば良い?攻略方法解説!」
など、絵を描き始めたばかりの人が知りたい情報から、プロを目指す人が悩む「仕事(お金)」の話まで、包み隠さず解説してくれています。

ご自身が「5浪」「10年の下積み」という「誰よりも遠回りした」経験をお持ちだからこそ、初心者がどこでつまずくのか、何を不安に思うのかを、痛いほど理解されているんだと思います。
「絵で生きる仲間」を増やすための活動

仲間づくりは「絵」の活動でとても大切だよ!
岡部さんのすごいところは、ブログでの情報発信にとどまりません。
1. オンライン絵画教室(生徒数400名超!)
「0からステップバイステップで学べる」をコンセプトにしたオンライン絵画教室を運営されています。
プロが徹底的に講評・アドバイスしてくれるそうで、この生徒数(400名超え)が、その指導の質の高さを物語っていますよね。

2. 無料の電子書籍&動画講座
さらに驚きなのが、有料級のガイドブックを「無料」でプレゼントされていることです。
- 電子書籍「アクリル画材&技法解説ガイドブック」
- 電子書籍「絵の仕事で生活するためのロードマップガイド」
- ビデオ講座「アクリル画技法無料講座」

私も「絵の仕事で~ロードマップガイド」を少し拝見したのですが、「え、これを無料で!?」と声が出てしまうほどの内容でした。
岡部さんの活動の根底には、一貫して「アートの仕事ができる絵描きさんを増やすためのサポートがしたい」という、温かい想いがあるそうです。
ご自身が苦労されたからこそ、後から続く人たちには、自分と同じような遠回りをしてほしくない、という優しさの表れなんだと感じます。
仲間がいると絵の活動がより豊かなものになるのはコージーも実感しています。
まとめ
今日は、アクリル画家の岡部遼太郎さんをご紹介しました。
「絵で生きていく」という道は、決して平坦ではありません。
でも、岡部さんのように、どんなに時間がかかっても諦めず、自分なりのやり方(WEB活用)を見つけ出し、そして今度は「後進を育てよう」と活動されている方の存在を知ると、なんだかすごく勇気が湧いてきませんか?

アクリル画に興味がある方はもちろん、私のように「切り絵」をやっている方、または水彩、油絵、CG、彫刻など、ジャンルは違っても「アートで生きていきたい」と願うすべての人に、岡部遼太郎さんのHP「アクリルラボ」は、大きなヒントと勇気をくれるはずです。
ぜひ、岡部さんの熱い想いが詰まったHPを覗いてみてくださいね。 (私も、同じ「絵描き」として、そして「WEBで発信する仲間」として、もっと頑張ろう!と背中を押してもらいました!)

今回は岡部遼太郎さんを紹介しました。それでは次回、またお会いしましょう。













活躍しているフィールドが広いです。