
へえ、動物の切り絵っていいね!どうやって図案を作ればいいの?
動物の切り絵に挑戦してみましょう!
動物の切り絵は、実は思ったほど難しいものではありません。
私、コージー・ノア・ダニエルズは切り絵作家として10年、アクリル画で20年のキャリアを持ち、国内外の公募展での入選や展覧会への出展を通じて、幅広い活動を行ってきました。

今回は、小さくてかわいい動物、リスを切り絵で作ってみたいと思います。
リスの可愛らしさを切り絵で表現する楽しさを、このページで一緒に楽しんでみませんか?
目次
かわいい動物〜リスの図案をつくってみよう

まめ、動物のリスの切り絵作るんだって?どんな図案にするの?

木の実を食べてるリスにしようと思ってるの!ふさふさの尻尾もちゃんと強調したいな。

いいね!どんぐりを入れると雰囲気が出るんじゃない?

それいいね!楽しい感じのリスの図案にしたいなぁ。
リスの魅力を切り絵で表現しよう
リスは、ふさふさの尾や、小さな手で何かを持って食べる仕草がとても愛らしい動物です。
その可愛らしさを切り絵で表現するのは、楽しいチャレンジになりますよ!
リスの特徴をしっかり捉えて、細かい部分にもこだわりながら描くことで、魅力的な切り絵が完成します。

図案のネタ探し
リスの図案を作る際、WEBで検索して参考にするのも良いアイデアです。
さまざまなリスのポーズや表情を見つけることで、イメージが膨らみ、オリジナルのデザインが生まれやすくなります。
写真やイラストを参考にして、自分だけのリスを描いてみましょう!

リスを引き立てる図案作りのコツ
切り絵では、リスの丸い体や大きな尾の特徴をしっかり捉えることが大切です。
初心者の方は、シンプルなデザインを目指し、直線と曲線をバランスよく使いながら少しずつ進めると取り組みやすいでしょう。
特に、尾のふわふわ感を意識して描くと、リスの魅力が一層際立ちます。
また、木の枝や葉っぱ、どんぐりといった背景の要素を加えることで、作品に物語性が生まれます。

こうしたアクセントを取り入れると、リスがより生き生きと見え、完成度がぐっと高まります。
自然の中で活動するリスを描けば、作品全体がさらに魅力的になりますよ!
難易度に合わせてデザイン図案を調整
切り絵初心者の方は、リスの輪郭を大きくシンプルに描くと切りやすくなります。
大きな体や尾に焦点を当てて、細かい毛並みや表情は控えめにすると、切りやすくなります。
さらに挑戦したい方は、毛並みや細かい模様を加えることで、より表現の幅が広がり、完成度がさらに高まります。

リスの図案を描く実践ステップ

まめ、リスの図案を描くときは、まずポストカードサイズの枠を描くところから始めるといいよ。

枠を描くんだね。確かに、全体のバランスが取りやすそう!

そうそう。それから、ラフ画をざっくり描いて、リスの丸い体やふさふさの尻尾をしっかり捉えるのがポイントだよ。

なるほど!背景にどんぐりとか木の葉を入れたら、もっとかわいくなりそうだね!
画用紙に外枠を描きます
まずは、作業の基準となる外枠を画用紙に描きましょう。
ポストカードサイズ(約10cm × 15cm)を目安に、定規を使ってきれいな枠を描きます。
らに、外枠から1cm内側に寄せて内径も描いておきます。

切り絵は線がつながっているほうが作業がしやすく、この枠径で絵全体がつながる構造になります。
この枠が図案全体のベースとなり、構図を安定させるポイントです。枠を描くことで、切り絵の完成形をイメージしやすくなりますよ。
ラフ画を描きます
次に、鉛筆やシャーペンを使ってラフ画を描いていきます。
まずは、ざっくりと全体の構成を決めるところから始めましょう。
リスの丸い体や大きな尾の形を意識しながら、簡単な輪郭を描いていきます。

全体のバランスが整ったら、リスの仕草や背景を追加してみましょう。
例えば、リスがどんぐりを持っている姿や木の葉のある構図など、物語性を感じられるデザインにするのもおすすめです。
また、コージーは「シマリス」の英訳である Chipmunk をアクセントとして図案に取り入れてみました。

こうした文字を加えることで、作品にユニークな雰囲気が生まれます。
さらに、枠線に絵柄がかかるように描くことも忘れないようにしてください。
これにより、全体が一体感のある仕上がりになります。
ラフ画の段階では、細かい部分にこだわりすぎず、大まかなバランスを確認しながら進めていきましょう。
筆ペンやマーカーで仕上げていく
ラフ画が完成したら、筆ペンやマーカーを使って線を整え、図案を仕上げていきます。
鉛筆の線の上から、丁寧になぞるように描き進めましょう。

線に強弱をつけることで、リスの尾のふわふわ感や体の丸みをより引き立てることができます。

背景の木の枝や葉っぱも、ラフ画の上から丁寧に描き足していきましょう。
この段階で全体の完成度を高めることができます。
また、リスの毛並みを表現する線は、全体の輪郭線が整った後に描き加えると、バランスよく仕上がります。

筆ペンやマーカーは、滑らかな線が描けるタイプを選ぶと、仕上がりが美しくなります。
仕上げた図案を見直し、余分な線を消すなどの微調整を行えば、切り絵の土台となる図案が完成です。
また枠線も黒く塗りつぶしておくことで、全体が際立ちます。

次のステップで、いよいよ切り抜き作業に進みましょう!
カットと線画の色付け

まめ、カット作業はまず内側の細かい部分から始めるのがコツだよ。

細かいところから切るんだ?外側からやったほうが簡単そうに見えるけど?

外側を先に切ると、紙が不安定になっちゃうんだ。内側を切ってから外側を仕上げるほうが、全体が安定してスムーズに進むよ。

なるほど!あと、カットが終わったら線画の薄い部分を黒く補正して完成させるんだよね?

その通り!薄くなった線や白い部分を補正するだけで、切り絵全体がぐっと引き締まるんだよ。

よし、順番を意識して丁寧に進めてみるよ!
内側の小さいところからカット
まずは、図案の内側にある細かい部分からカットしていきます。
細かいパーツを先に切り抜くことで、紙が安定し、大きな部分をカットするときにズレる心配が少なくなります。

ナイフを無理に押し込まず、滑らせるように動かすのがコツです。
曲線や細かいラインを切るときは、紙を回しながら作業するときれいに仕上がります。

自分がカットしやすいように紙を回して作業していきます。
小さい部分をカットした後に、大きな部分に取り掛かりましょう。
外側をカット
内側の細かい部分をすべて切り終えたら、最後に外側のカットに移ります。
枠線に沿ってデザインナイフを滑らせるように切り進めてください。
外側は図案全体を支える重要な部分なので、慎重に作業しましょう。

定規を使って直線をカットする場合は、ナイフをゆっくり動かすと正確に切ることができます。
外側をカットし終えたら、図案がすっきりと完成します!

マーカーで線画を黒に色付け
線画を黒く色付けするのは、色が薄い箇所や、紙の白い部分が目立つ箇所を整えるためです。
作業の過程でできた細かなずれや薄くなった線を補正することで、切り絵全体の仕上がりがより美しくなります。
筆ペンやマーカーを使って、丁寧に黒を塗り足していきましょう。

特に、白が出やすい曲線部分や細かい箇所は慎重に補正するのがポイントです。
線を濃くすることで、全体の均一感が生まれ、切り絵全体が引き締まった印象になります。
こうしたひと手間で、作品の完成度がぐっと高まりますよ!

切り絵の線画につける色パーツを作成

まめ、色パーツを作るときは、ライトテーブルの上で紙を重ねて作業すると便利だよ。

ライトテーブルがないんだけど、どうしよう?それじゃ作業できないかな?

大丈夫!透明ファイルケースとスマホのライトを使えば、簡易ライトテーブルが作れるんだ。これで線画の輪郭がちゃんと見えるよ。

へえ、そんな方法があるんだね!じゃあ、和紙や画用紙を使って、輪郭に合わせて色を塗っていけばいいんだね
色パーツの制作
まず、カットした線画のコピーを用意しましょう。
作業中にやり直しが必要になることもあるので、複数枚コピーを用意しておくと安心です。
次に、ライトテーブルを用意します。
もしライトテーブルがない場合は、後述する簡易ライトテーブルを使えば大丈夫です。

線画のコピー用紙をライトテーブルの上に置き、その上に色パーツを作るための紙を重ねます。

色パーツ用の紙には、コージーは和紙を使っていますが、画用紙でも問題ありません。

ライトテーブルがない場合は、透明ファイルケースにスマートフォンのライトを点けて、簡易ライトテーブルとして使うことができます。

ライトの光で線画の輪郭が見えるので、その形に合わせて色を塗っていきましょう。

色パーツに使う絵の具
使用する絵の具は、水彩絵の具、アクリルガッシュ、カラーインクなど、自分のイメージに合った好きなものを選んでください。
コージーはカラーインクを使って着彩していますが、どれも個性を引き出す道具として活用できますよ。

塗るときのポイント
最初は、リスの大きなパーツから塗り始めます。
輪郭が透けて見える部分を少しはみ出して塗るのがコツです。

はみ出しても、後でカットするので問題ありません。
1箇所目のパーツを塗り終えたら、次に2箇所目のパーツを塗ります。
このとき、1箇所目と2箇所目が隣接しないよう、色パーツの紙を動かしながら塗り進めてください。

隣接する場所を連続して塗ると、絵の具が混ざる可能性があり、その後のカット作業でも扱いづらくなります。
色パーツ用紙は、その都度位置をずらしながら活用しましょう。
また、色パーツはあくまで部材としての役割を果たすので、絵柄になっていなくても問題ありません。

こうして全てのパーツを丁寧に塗り進めていくことで、鮮やかで魅力的な色パーツが完成します!

色パーツをカッティング

まめ、色パーツをカットするときは、線画の線の真ん中を切るイメージで進めるときれいに仕上がるよ。

線の真ん中?それで色パーツの形も同時に切れるってこと?

そう!線画のコピー用紙の下に色パーツの紙を重ねてカットするから、両方一緒にきれいに切り抜けるんだよ。

なるほど~!テープで固定してずれないようにするのがポイントなんだね。丁寧にやってみるよ!
カッティングの手順
塗った色パーツの紙の上に、線画のコピー用紙を重ねます。
線画のコピー用紙は、作業しやすくするために、仕上がりサイズにカットしておいても問題ありません。

ライトテーブル上で作業を行い、色パーツの位置に対応する線画のコピー用紙をしっかりと合わせましょう。
色パーツごとに、線画のコピー用紙を位置に合わせてカットしていきます。

このとき、線画コピーと色パーツの紙がずれないよう、軽くテープで固定するのがおすすめです。

カッティングは丁寧に
カット作業は、必ずカッターマットの上で行いましょう。
カットする際は、線画の線の真ん中を慎重に切っていきます。
この方法により、線画のコピー用紙の下に重ねた色パーツもきれいに切り抜くことができます。

カットは、線画の線の真ん中を切るイメージで進めましょう。
この手順を守ることで、線画コピー用紙と色パーツを同時に正確にカットすることができます。
その際、カットする色パーツの中に別の色パーツが含まれている場合は、先に内側の色パーツを切っていきましょう。

先に内側の色パーツをカット
(今回は先に目を部分をカットしています)
外側を先に切ってしまうと、内側の色パーツが切り抜けなくなってしまうためです。
一つのパーツを切り終えたら、色パーツの位置と線画コピーの位置を再び合わせ、同じ手順で作業を進めていきます。

このプロセスをパーツごとに繰り返していきましょう。

地味な作業ではありますが、このステップを丁寧に行うことで、色パーツが正確に仕上がり、作品全体の完成度が大きく向上します。

焦らず、じっくりと進めていきましょう。
また、カットした色パーツがなくならないように注意してください。
切り終えたパーツは、種類ごとに分けて整理しておくと、作業がスムーズに進みます。
色パーツの貼り合わせ

まめ、色パーツを貼り合わせるときは、内側の小さいパーツから始めるのがコツだよ。

へえ、小さいパーツから?なんで大きいパーツからじゃないの?

大きいパーツを先に貼ると、細かい部分の位置が合わなくなることがあるんだ。小さいパーツを先に貼ると、全体がバランスよく仕上がるよ。

なるほど!ピンセットを使って慎重に貼れば、細かい部分もきれいに仕上がりそうだね。
貼り合わせ
カットした色パーツを線画に貼り合わせていきます。
液体のりを精密ドライバーの先に少量取り、線画の部分に丁寧に塗布します。

貼り付けは内側の小さい部分から始めましょう。
小さいパーツはピンセットを使うと作業がしやすくなり、正確に貼り合わせることができます。

小さいパーツを貼り終えた後、大きなパーツを順に貼り付けていきます。
確認
作業中は、貼り合わせがずれていないかを随時確認しながら進めましょう。
色パーツがしっかりと線画に合っているかを確認することで、仕上がりの精度が向上します。

一つひとつ慎重に、コツコツと作業を進めていきましょう。
貼り合わせ完成
すべての色パーツを線画に貼り終えたら、貼り合わせ作業は完成です!
最後に全体を見直して、ずれや剥がれがないか確認しておきましょう。

背景紙の制作と貼り合わせ

背景は、大きな筆を使っておおらかに塗っていくといいよ。

へえ、大きな筆なんだ!細かく塗らなくても大丈夫なの?

うん、背景はざっくり塗るほうが、リスがしっかり目立つんだ。あまり気負わず、ふわっとした感じで仕上げてみて!

なるほど~。大きく塗るのって楽しそうだね!やってみるよ!
背景紙の制作
仕上がりサイズの紙に着彩して背景紙を作ります。
コージーは和紙を使いますが、画用紙でも問題ありません。

使用する絵の具はお好みで選んでください。
コージーは、カラーインクを使って背景を仕上げています。
背景なので、細かく描き込む必要はなく、大まかに塗っていく感じで進めましょう。

主体となるリスが目立つように、ふわっとした柔らかい色合いでまとめると全体のバランスが良くなります。

背景紙との貼り合わせ
色パーツを貼り合わせた線画の裏側に糊を丁寧に塗布し、慎重に背景紙と貼り合わせます。

ズレないように位置を確認しながら作業を進めましょう。

完成
背景紙と線画を貼り合わせたら、軽く圧着して仕上げます。

これで作品が完成です!
最後に全体を確認して、気になる箇所がないかチェックしてみてください。

額装して飾ると、一層素敵な作品になりますよ!

まとめ
今回はリスの切り絵を使ったポストカードの作り方について解説しました。
以下のポイントを押さえておきましょう:
- 道具の準備が大切です。 デザインナイフやカッターマット、和紙や画用紙など、必要なものを揃えてから作業を始めましょう。
- リスの図案は切り絵の土台です。 丸い体やふわふわの尾など、リスの特徴をしっかり捉えて描きましょう。
- 作業の切り抜きは慎重に! 紙を回して切りやすい方向を見つけながら、内側の細かい部分から進めるのがコツです。
- 色パーツを作成して彩りを加えましょう。 線画に合わせて色パーツに色を塗り、丁寧に仕上げていきます。
- 内側の小さなパーツから大きなパーツを貼りましょう。 慎重に位置を合わせながら、コツコツと貼り合わせていきます。
- リスの切り絵を背景紙と貼り合わせて完成! ポストカードサイズに仕上げることで、手軽に飾ったり贈ったりすることができます。
リスの切り絵ポストカードは、飾るのはもちろん、贈り物としても喜ばれるアイテムです。
切り絵の魅力を存分に楽しみながら、自分だけのリスデザインに挑戦してみてくださいね。
それでは、また次回お会いしましょう!
まめ、切り絵で動物を作ると、とってもかわいい作品ができるんだよ。