繊細な紙のラインで描かれる「切り絵」。その中でも鳥のモチーフは、羽ばたく姿や丸みのあるシルエットが可愛らしく、作る人の個性も映える人気のテーマです。
こんにちは、切り絵作家歴15年、フランス「サロン・ドートンヌ展」、「美の起原展」など国内外での展示実績を持つファンタジー切り絵作家コージーです。
この記事では、初めての方でも気軽に挑戦できるように、鳥の図案の作り方からカットのコツ、仕上げまで、分かりやすく丁寧にご紹介します。
「自分だけの鳥の切り絵を作ってみたい」「プレゼントやお部屋の飾りにしたい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。
さらに、ダウンロードしてすぐに使える無料図案もご用意しましたので、ぜひ作品づくりに役立ててください。

鳥モチーフの切り絵の魅力
切り絵で表現する鳥の美しさと楽しさ
鳥は、羽ばたく姿や丸みのあるフォルムがとても美しく、切り絵で表現するのにぴったりのモチーフです。
羽の重なりや尾のライン、くちばしの細やかな形まで、紙一枚でさまざまな表情を作り出せます。

切り抜いたシルエットに光が差し込むと、まるで鳥が本当に動き出しそうな印象に。
色紙や背景を工夫することで、自分だけの物語を感じさせる作品に仕上げることができるのも大きな魅力です
初心者でも楽しめる理由
鳥の切り絵は、一見むずかしそうに思えるかもしれませんが、シンプルな形から始めれば初心者でも十分に楽しめます。
丸や三角を組み合わせるだけで、かわいらしい鳥のシルエットが完成しますし、細かい部分は徐々に練習すれば大丈夫。

図案をなぞるだけでも本格的な作品ができるので、絵を描くのが苦手な方にもおすすめです。
必要な道具も少なく、紙とカッターがあれば手軽に楽しめるのが鳥モチーフの切り絵の魅力です。
用意する道具と材料

大丈夫、難しく考えなくていいよ。カッターと紙、それとカッターマットがあれば、すぐに始められるよ。

えっ、そんなにシンプルなんだ!特別な道具がないとできないと思ってた。

最初はシンプルでOK。慣れてきたら紙の種類や色を変えて、いろいろ試してみるのも楽しいよ。
切り絵を始める前に、まずは必要な道具や材料を揃えておきましょう。
特別なものはなくても、基本のセットがあれば十分に楽しめます。
道具ひとつひとつにも、切りやすさや仕上がりに差が出るポイントがあるので、自分に合ったものを見つけることも大切です。
ここでは、コージーが実際に使っている道具や、おすすめの用紙・色紙について紹介します。
カッター・紙・カッターマット
切り絵を始めるためには、まず基本的な道具を揃えましょう。
主役となるのは「カッター」です。細かい部分まできれいに切るためには、切れ味のよいデザインナイフがおすすめ。


替え刃も用意しておくと、切れ味が落ちたときすぐに交換できて安心です。

用紙は、少し厚めの上質紙や色画用紙が扱いやすいです。

はじめは白いコピー用紙で練習してみるのもよいでしょう。
また、作業時には下敷きとしてカッターマットを用意します。

机を傷つけず、刃も長持ちするので必須アイテムです。
カッターマットがなければ、厚紙などで代用することもできます。
色紙や装飾アイテムの選び方
切り絵は「黒一色」だけでなく、色紙を使うことで作品の雰囲気が大きく変わります。

鳥の切り絵なら、やわらかなパステルカラーや自然な色味の紙を組み合わせると、作品がぐっと華やかになります。

背景に好きな色紙を合わせるだけでも印象が変わるので、何パターンか試してみるのもおすすめです。
さらに、和紙、透け感のあるトレーシングペーパーを使うと個性がプラスされます。



自分だけの「お気に入り素材」を見つけて、自由にアレンジしてみましょう。
鳥の図案のつくり方

まめ、鳥の切り絵って作ったことある?羽の感じがうまく表現できると、とても楽しいよ。

まだ作ったことないけど、鳥の形ってシンプルでも可愛くできそうだね。どんな鳥が一番おすすめ?

最初は丸いフォルムの小鳥がおすすめだよ。カーブを切る練習にもなるし、色を変えるだけで雰囲気もガラッと変わるんだ。
3つのポイント
図案は切り絵の土台になる、とても大切な工程です。ポイントは次の3つだけ覚えておけば大丈夫です。
- 丸と曲線を重ねて描く:頭・胴体・羽・しっぽを丸みのある形で構成すると、やさしい雰囲気の鳥になります
- 線をつなげておく:切り絵は線が途切れるとパーツがバラバラに落ちてしまうため、パーツ同士がどこかでつながる構造にしておきます
- 自分で描く/素材を使う、どちらでもOK:自分で描くのが不安な方は、フリー素材やお手持ちの写真を参考にトレースする方法でも構いません(利用規約の範囲内でご利用ください)
具体的にどう描いていくかは、後ほど「実践例」の章で、実物の図案とともに詳しくご紹介します。
鳥の切り絵図案いろいろ〜モチーフ別のバリエーション
一羽の鳥だけでも、モチーフの選び方で印象は大きく変わります。
- シンプルな一羽の小鳥(初心者におすすめ)
- 羽を広げた鳥(動きが出てインパクト重視)
- 二羽の鳥(愛らしさ・贈り物向け)
- 和風テイストの鳥(松や梅と組み合わせる)

今回ご紹介する無料図案は、この中の「シンプルな一羽の小鳥+桜」タイプです。作りたい雰囲気に合わせて、ぜひ次回作の参考にしてみてください。
鳥の図案の切り方

コージー、いよいよカットなんだね。やっぱり緊張するかも…線がガタガタになりそう。

わかるよ、最初はみんなそう。カッターをゆっくり動かしながら、紙の角度を少しずつ調整すると滑らかに切れるよ。
カットは切り絵の印象を決める大事な工程ですが、覚えておくコツはシンプルです。
- 切る順番は「細かい部分→中くらい→大きな輪郭」:先に細かいパーツを切ることで、紙全体が安定して崩れにくくなります
- カッターではなく紙を動かす:曲線を切るときは刃を無理に曲げず、紙の向きを少しずつ回すようにすると自然なラインになります
- 力は軽く、ゆっくりと:強く押しつけると紙がつぶれるので、焦らず一定のスピードで進めます
実際にどんな順番・角度で手を動かしているかは、「実践例」の章で写真とともにご覧いただけます。
鳥の図案の色付けや仕上げのアイデア

切り絵って切ったら終わりかと思ってたけど、色をつけたり飾ったりもできるんだね!

うん、色を重ねるだけで雰囲気がガラッと変わるよ。背景の紙を選ぶのもすごく楽しい時間なんだ。
色紙の重ね方と飾り方のコツ
カットが終わったら、色と飾り方でもうひと工夫できます。
- 色紙を重ねると雰囲気が変わる:背後に水色を合わせれば空を感じさせたり、桜色で春らしさを演出したり。和紙やトレーシングペーパーを使えば質感にも変化がつきます
- 部分的に色を足すだけでも効果的:くちばしや花の中心など、一部だけ色を加えるとバランスが取りやすくなります
- 飾り方で完成度が変わる:額に入れる、カードやしおりにする、背景に柄紙を使うなど、飾り方次第で作品の印象がぐっと引き締まります
具体的な色パーツの作り方・貼り方は、後半の「ちょっと手を加えてワンランクアップの作り方」で詳しくご紹介します。
鳥の図案から作品にするまでの実践例

実際に作ってみるよ。じっくり解説していきます。
ここからは、コージーが実際に鳥の切り絵を作ってみる様子をご紹介します。
図案を描くところから、カット、色紙の貼り合わせまで、ひとつひとつの工程に込めた工夫やコツもお届けします。
「どうやって進めればいいのか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
図案を描きます
まずは、鳥の図案を描くところからスタートします。
鉛筆でラフを描きます。

今回は、丸みのある小鳥と桜の花を組み合わせた、やさしい雰囲気のデザインにしてみました。

頭・胴体・羽・しっぽと、基本のかたちを丸や曲線で構成すると、シンプルでかわいらしい形になります。

目や羽の模様は、切りやすいようにどこかとつながる構造にしておくのがポイントです。
次に筆ペンでなぞって図案を仕上げます。

コージーは筆ペンを使いますが、普通のペンやマーカーでも何でも構いません。

カットします
描いた図案を黒い色紙の上に重ね、テープでしっかり仮止めします。


今回は「図案の上からカット」で進めます。
描いた図案はコピーしておくと、原画を残しておけるので安心です。
カットは細かい部分からスタートし、無理のない力で刃をコントロールしながら丁寧に進めます。
内側からカットしていくのが切り絵の基本。輪郭は最後だよ。

曲線の部分は、カッターの動きに合わせて紙の角度を少しずつ調整すると、よりなめらかな仕上がりになります。

羽のラインなど焦らずゆっくりと。途中で一度深呼吸するくらいの気持ちで進めましょう。
カットし終えたら図案を取り外します。

完成です。

仕上げ
切り終えたシルエットは色紙や背景に貼り合わせていきます。
貼るときは、糊を少量ずつ、点描を打つように塗るのがコツです。

のりしろが残らないように、ピンセットや爪楊枝を使って細かい部分まで丁寧に貼っていきましょう。
完成したら、フレームに入れたり、カードに仕立てたり…飾り方の工夫も楽しんでみてくださいね。

ちょっと手を加えてワンランクアップの作り方

もっと素敵になる作り方を解説します。
基本の切り絵が完成したら、もう少しだけ手を加えて、作品に深みや個性をプラスしてみましょう。
ちょっとした工夫で、見た目の印象が大きく変わったり、飾ったときにより引き立つ作品になります。
ここでは、コージーがよく取り入れている“仕上げのひと工夫”をご紹介します。
色紙を貼り合わせる
切り絵の線画を黒一色のシルエットで仕上げるのも素敵ですが、その裏から色紙を貼り合わせることで、作品に色と奥行きを加えることができます。
お気に入りの色を選んで、カラフルな一枚に仕上げてみましょう。
コージーは100均の「すき紙」をつかって仕上げていきます。

トレペで色パーツをつくる
まずは、切り終えた図案の上にトレーシングペーパーを重ね、鉛筆で線画のちょっと内側をなぞって“アタリ”をとります。

このアタリ線を色パーツづくりのガイドとして使います。
花びらや鳥の口、目など、色を入れたい部分をパーツごとに分けて写しておきます。

色パーツをカットして貼り合わせる
写したアタリ線を色紙に重ね、ていねいにカットしていきましょう。

そして切り絵の裏側から、糊を使ってぴったりと貼り合わせていきます。
コージーは精密ドライバーの先に糊をつけてそれを塗布していきます。

花びらにはピンク、鳥にはクリーム色など、色を変えるだけで作品全体の印象が華やかになります。


糊は少量ずつ使い、はみ出さないように気をつけるときれいに仕上がりますよ。

すべての色パーツを貼り終えたら、最後に背景紙と貼り合わせて完成です。
今回は、コージーは柔らかい風合いの「マーメイド紙」を背景に使ってみました。

やさしい質感が作品全体をふんわりと包んでくれて、春の光にぴったりの仕上がりになりました。
額装
切り絵が完成したら、ぜひ額に入れて飾ってみましょう。
額装するだけで、作品がぐっと引き立ち、まるで小さなアート作品のような存在感になります。
100均で売っている額でも十分に映えます。

シンプルなフレームでも、色や背景と合わせるととても可愛らしく仕上がりますよ。
贈り物にしたり、季節ごとに飾り替えたり。
額装すれば、切り絵の楽しみ方がさらに広がります。
【無料ダウンロード】鳥の図案

今回制作した図案を無料でプレゼント!
今回ご紹介した 鳥の切り絵図案 を、無料でダウンロードしてお使いいただけます。
ご自宅での制作や、季節の工作、ちょっとしたプレゼント作りにもぜひご活用ください。

【利用規約・注意】
- この無料図案は、個人での制作・鑑賞・プレゼントなど非営利目的 に限りご利用いただけます。
- 作品をSNS等に投稿する場合は、出典として「コージー(cozypaperart.com)」と記載いただけると嬉しいです。
- 図案や作品を 商用利用(販売・有料ワークショップでの使用など) することはできません。
- 図案データの再配布、加工しての配布、二次配布は禁止です。
- 学校や地域サークルなど非営利のグループ活動で使用する場合は、事前にご連絡ください。
付録:鶴の図案
鳥の鶴の切り絵のつくり方も次の記事で紹介してます。
ぜひご覧ください。
まとめ
- 鳥モチーフは初心者にも扱いやすく、丸みのあるフォルムが切り絵にぴったり
- 必要な道具は、カッター・用紙・カッターマットの3点が基本
- 図案はシンプルな形から始めるのがポイント。丸や曲線で構成された鳥を描いてみましょう
- カット作業は、無理のない力でゆっくり丁寧に。曲線は紙の角度を調整して対応
- 色紙や背景を加えることで、作品の印象を自由にアレンジできる
- 楽しむ気持ちを大切に、少しずつ自分らしい作品づくりを目指しましょう

それでは次回、またお会いしましょう。

















コージー、切り絵ってやってみたいけど…道具って何を用意したらいいの?