夏の陽ざしがまぶしい季節、まっすぐ空を見上げるように咲くひまわり。
その明るさに、なんだか元気をもらえる気がします。
そんなひまわりの花を、切り絵で紙の上に咲かせてみませんか?
図案の描き方から、カット、色の貼り合わせまで、やさしく解説していきます。
私、コージー・ノア・ダニエルズは、切り絵作家として10年の経験があり、花や動物をモチーフにした温かみのある作品を日々制作しています。

はじめての方も、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。
紙を切って、夏のひとときを楽しむ時間。いっしょに始めてみましょう。
夏にぴったり!ひまわりの切り絵って?

そういうときこそ、ひまわりの出番だよ!見てるだけで、心にパッと光が差す感じがするんだ

たしかに!ひまわりって、おひさまに向かって咲いてるイメージあるもんね

うん。今回はそのひまわりを、切り絵で咲かせてみよう!っていうわけなんだ
暑い季節に元気をくれる花
夏の花といえば、やっぱり「ひまわり」!
まっすぐ伸びた茎に、大きくて明るい黄色の花を咲かせる姿は、見ているだけで元気をもらえる存在です。

お庭や公園で見かけると、なんだかうれしくなってしまいますよね。
切り絵でも、この力強くて親しみのあるひまわりの表情を表現できるんです。
シンプルな形だからこそ、初心者の方にもぴったりのモチーフなんですよ。
切り絵にするとどんな魅力があるの?
切り絵にすると、ひまわりの花びらの重なりや、中心部分の細かい模様などがぐっと際立ちます。
線で形をつくることで、いつもの花がちょっとアートな雰囲気に。

さらに、色紙を組み合わせれば、立体感や季節感も出しやすいのが魅力。
完成した作品は、お部屋に飾っても、カードにして贈っても素敵です♪
今回は、そんなひまわりの切り絵の作り方を図案からご紹介!
手を動かしながら、夏のひとときをぜひ一緒に楽しんでみてくださいね。

用意する道具と材料

切り絵の基本道具の紹介だよ
基本の道具
カッター(デザインナイフ)
切り絵のメイン道具。
細かい作業がしやすい、ペン型のデザインナイフがおすすめ。

オルファやNTカッターなど、定番メーカーのものが使いやすいです。
刃先はなるべく新しいものにすると、カットがスムーズ!
カッターマット
机を保護して、切りやすくするための必需品。

A4以上のサイズが扱いやすいです。
画用紙
切る本体になる紙。少し厚めが安心だよ。


今回は白い画用紙を使います。
色紙(黄色・茶色・緑など)
ひまわりの花びら・中心・葉っぱ用の色紙。
これで色パーツをつくります。
やさしい風合いの和紙を使うと、ぐっと雰囲気がよくなるよ✨

トレッシングペーパー
図案に重ねてアタリ線と描き、色紙を切って色パーツをつくるのに使います。

図案に重ねて鉛筆でなぞります。
のり(液体のり・スティックのり)
切った色パーツを貼り合わせるのに使うよ。
好みの方を使ってね。
コージーは液体のりを使ってます。

ピンセット
細かい部分はピンセットがあるとさらに便利!
色パーツを貼り合わせるのに使います。

図案を描こう

ひまわりの図案、今日は自分で描いてみよう♪うまく描けなくても大丈夫。
“らしさ”が出ていれば、ちゃんと素敵な作品になるよ!
画用紙に鉛筆でラフを描こう
まずは、画用紙に鉛筆で軽くラフスケッチしてみよう。
ひまわりの大きな丸い中心と、そこから広がる花びらの放射線状の形をイメージして。

「まんまるじゃなくてもいいし、花びらも少しゆがんでいても味になるよ」と思いながら、気楽に手を動かしてみてね。
下書きだからざっくりと描いて大丈夫、このあとになぞり書きするからね。
葉っぱも描いてみよう。
葉脈を入れると、ぐっと“それっぽさ”が出てくるよ

ペンでなぞって図案を仕上げよう
ラフが描けたら、黒ペンやサインペンで線をなぞって図案を仕上げよう。

線には強弱をつけると、立体感が出て、より印象的な図案になるよ

線が引けたら、鉛筆の下書きを消してスッキリとした図案に整えよう。

世界にひとつの、あなただけのひまわり図案が完成だよ!
図案をカットしよう

カットの時間だよ!線をなぞるように、ゆっくり丁寧に進めていけば大丈夫。
焦らず、楽しくやってみよう♪
カットしていこう
ペン入れした図案を、いよいよカットしていきます。
まずは内側の細かいパーツから丁寧に。

紙を回しながら、ゆっくりとカッター(デザインナイフ)を動かすようにカットしていきましょう。

線の流れに合わせて、ひとつひとつの形を大切に切っていけば、だんだんとひまわりの姿が浮かび上がってくるよ。

カットのポイント
内側の小さいパーツからカットすると、紙が安定して切りやすいよ。

一気に進めず、こまめに紙を回しながら丁寧に切っていくのがコツ。
最後に輪郭線(外側)をカットすると、全体がきれいにまとまりやすいよ。

焦らず、深呼吸しながら一つひとつのラインを楽しもう。
少しずつ切っていくうちに、だんだんひまわりの形が見えてくるはず♪
最後に、切り終えたあと白く残った部分があれば、ペンやマーカーで塗りつぶして整えておこう。

細部まで仕上げると、完成度がぐっと上がるよ!

色パーツを貼って仕上げる

切り終わったら、いよいよ“色”の出番! 好きな色を選んで、自分だけのひまわりに仕上げていこう
色パーツのつくり方〜その1(淡い和紙の場合)
切った図案の上に、色紙(今回は淡い色の和紙)を重ねます。
和紙のような透け感のある紙なら、下の図案がうっすら見えるはずです。

そのまま上から、花びらごとに鉛筆でアタリ線を描いていきましょう。

描き終えたら、アタリ線にそって色紙をカットしていきます。

これが「色パーツ」になります

色パーツのつくり方〜その2(濃い和紙の場合)
濃い色の色紙や和紙の場合は、下の図案が透けて見えません。

そんなときは、トレーシングペーパーを図案に重ねてアタリ線を描きましょう。

アタリ線を描いたら、そのトレペを色紙に重ねてカット。

これで「色パーツ」ができあがります。
色の選び方、季節感を出すコツ
ひまわりといえば黄色の花びらだけど、
同じ黄色でも「濃い黄色」「レモンイエロー」など、微妙な違いがあるんだよね。
花びらごとにちょっと色を変えると、奥行きが出て楽しいよ。

今回は和紙を使ってるから、紙自体のグラデーションや風合いも生かしてみよう!

葉っぱも和紙のグラデーションの感じを活かしてみましょう。

貼り方
切った色パーツは、裏側から図案に貼っていきます。
のりは、点描を打つように、図案の裏面にちょんちょんと少量ずつのせるのがコツ。

精密ドライバーや爪楊枝の先にのりをつけて、細かい部分に塗布していくと、はみ出しにくくて安心です。

ピンセットがあると、パーツの位置合わせや貼り付けがぐっとラクになりますよ。

色パーツをすべて貼り終えたら……いよいよ完成です!
光にかざしたり、台紙に貼ったりして、仕上がりを楽しんでくださいね。
飾り方

完成した切り絵は、ただしまっておくだけじゃもったいない!ぜひお部屋に飾ったり、大切な人に贈ったりして楽しんでみよう
額装する
お気に入りのフレームに入れると、切り絵がぐっと作品らしく見えるよ。
100均の額でも十分素敵に映えるから、気軽にチャレンジしてみてね。

白い台紙や優しい色の背景紙を一緒に入れると、ひまわりの色が引き立って、季節感もアップ!

台紙に貼る
厚めの色紙やクラフト紙に貼るだけでも、しっかりした存在感のある作品に。

壁にピンで留めたり、イーゼルで立てかけてもかわいいよ。

切り絵の影がほんのり落ちて、立体感も楽しめるのが魅力♪
贈り物にする
切り絵をカードやポストカードに仕立てて、大切な人にプレゼントするのもおすすめ。
「ありがとう」や「おつかれさま」の言葉をそえて渡すと、
気持ちがふわっと届く、やさしい贈り物になるよ。

まとめ
- ひまわりは、夏らしく元気な気持ちになれる切り絵モチーフ
- 図案はラフから描いて、自分だけの作品をつくろう
- カットは内側から丁寧に、焦らずゆっくりがコツ
- 色紙(和紙)を使って、花びらや葉っぱに季節感をプラス
- 出来上がったら、飾ったり、贈ったりして楽しもう!
それでは次回、またお会いしましょう。
ねえコージー、夏ってなんだか元気が出ない日もあるよね〜