基礎からこだわりまで。切り絵を美しく仕上げるための画材完全ガイド

切り絵の制作で実際に愛用している画材をまとめました。 10年以上の経験に基づき、初心者でも扱いやすい基礎ツールから、作品の質を高めるためのこだわり素材までを厳選しています。

道具選びに迷った際は、ぜひ参考にしてください。

デザインナイフ

作品の繊細な表情を生み出す相棒。

切れ味と手に馴染むグリップ感で、切り絵の精度が劇的に変わります。

NT デザインナイフ D-400P
安定感のある基本モデル。長時間の作業でも疲れにくく、あらゆる切り絵の土台となります。
NT デザインナイフ DS-800P
軸が細く、細かい曲線を切る際に抜群の操作性を発揮します。
ダイソーデザインナイフ
入手しやすく、予備として最適。まずは道具を揃えたい方の最初の一本におすすめです。
セリア デザインナイフ
刃の保持力が安定しており、価格以上の使い心地。小回りが利くので補助用として重宝します。
NT カッター 替刃 BDC-200P
常に最高の切れ味を保つための必須アイテム。こまめな交換が、切り口の美しさを左右します。
カッターマット

長く安定した作業には欠かせないベース。紙と刃の抵抗を最小限に抑え、快適なリズムを作り出します。

A4カッターマット
小回りが利き、デスクスペースを圧迫しません。細かなパーツ作りや、場所を選ばず作業したい時に最適です。
A3カッターマット
大きな作品や図案を広げて作業する際に必須。紙を回転させる余裕があり、長大な線も淀みなく切り進められます。
ダイソーカッターマット
安価ながら必要十分な耐久性。汚れたら買い替える消耗品として割り切り、気兼ねなく使い倒すのがコツです。

切り絵の印象を決定づける大切な土台。
用途に合わせて紙を使い分けることで、切りやすさと作品の表現力が格段にアップします。

ベース用紙(切るためのメインの紙)
上質紙・白上質紙・黒
切り絵の基本となるスタンダードな紙。刃の滑りが良く、初心者でも引っ掛かりを気にせずスムーズにカットできます。
切り絵専用紙
切りやすさを追求して作られた専用紙。毛羽立ちにくく、細かい線の表現や長時間の作業でもストレスを感じさせません。白・黒あります。
色付け用の紙(和紙・カラーペーパー)

ファンタジーな世界観や、美しい色彩を表現するためのアイテムです。
主に切り抜いたベース用紙の裏から貼り付けて、作品に鮮やかな色を添えるために使用します。

染め和紙
作品に命を吹き込む色彩の魔法。独特の透け感と美しいグラデーションがあり、ベース用紙の裏から貼るだけで、まるで光を通したような幻想的な仕上がりになります。
伊勢和紙(大豊和紙)
プリンターでの印刷に対応した便利な和紙。PCで作成したお好みの色やテクスチャをそのままプリントできるため、自分の思い描いた色を正確に再現したい時に大活躍します。
楮紙
カラーインクやアクリル絵の具などを使って、自分で好きな色に染め上げて使う和紙。和紙独特の絵の具の染み込みや美しいぼかし具合が魅力で、手塗りならではの深く温かみのある色彩を表現できます。
100円ショップのカラーペーパー
コストパフォーマンス抜群の身近な画材。単色のパキッとした色付けや、ちょっとしたアクセントを手軽に加えたい時に重宝します。まずはここから色付けの感覚を掴むのもおすすめです。
トレーシングペーパー
図案の転写に使うのはもちろん、作品の表現を大きく広げてくれる名脇役です。切り抜いた部分の裏から貼ることで、すりガラスのように光を柔らかく通したり、奥の色をふんわりとぼかして見せるなど、ファンタジーならではの幻想的な演出に使えます。
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のり・接着剤
液体のり(アクアピットなど)
小皿等に出して、爪楊枝や精密ドライバーの先に少量ずつつけて塗布するのがおすすめです。ボトルのまま直接使うことも可能ですが、液が出過ぎてはみ出してしまう失敗を防ぐための、美しく仕上げる確実なテクニックです。
ペンタイプのり(アクアピットなど)
細かい線の裏にのりを塗るための、切り絵における最強の相棒。ボールペンのような極細のペン先で、繊細なパーツからもはみ出すことなく、ピンポイントで正確にのり付けができます。
スティックのり
水分が少ないため、紙がふやけてシワになりにくいのが最大の特徴。色付け用のカラーペーパーを広い面積で貼ったり、完成した作品を台紙にベタッと貼り付ける際に大活躍します。
木工ボンド
乾くと透明になり、強力に接着できるのが強み。厚手の紙(マーメイド紙など)にしっかり固定したい時や、爪楊枝の先に少しだけつけて、極小パーツを強力に点接着したい時などに重宝する裏技的アイテムです。
ヤマトのり(でんぷんのり)
昔ながらの環境に優しいでんぷんのり。乾くまでに少し時間があるため、色付けの和紙を貼った直後に「少しズレたから微調整したい」という時に便利です。特有の水分があり、和紙との相性は抜群です。

切り絵と色付け用の紙、そして台紙を貼り合わせるための必須アイテム。
はみ出しや紙のシワを防ぐため、パーツの細かさや紙の性質に合わせて「のり」を使い分けるのが、作品を美しく仕上げるコツです。

糊付け道具(あると便利なサポーター)

のりを正確に、そして綺麗に塗り広げるための道具です。これらを活用することで、細かいパーツへの塗布や、接着作業の精度が格段に上がります。

爪楊枝
のりを小皿に出して塗布する際の必須アイテムです。先端が細いため、極小のパーツや、繊細な切り絵の裏側に適量ののりを正確に置くことができます。点描を打つように、チョンチョンと置いていくのがコツです。
精密ドライバー
爪楊枝と同様の用途で活躍します。金属製のため、のりが乾燥しても付着しにくく、長期間安定して使える「自分だけののりヘラ」になります。爪楊枝か精密ドライバーか、ご自身の感覚に合う方を選んで使ってみてください。
ペインティングナイフ
広い面や、少し粘度のあるのりを塗り広げるのに適しています。台紙に作品を貼り付ける際などに重宝するほか、図案を貼った後に「のりが足りないな」と感じた箇所へ、裏側から少し差し込むようにしてのりを足すことも可能です。
バレン(馬楝)
作品を台紙に貼り合わせた後、全体を圧着させてしっかり固定するために使用します。手で押さえるよりも力が均等にかかり、空気の入り込みを防いで、紙の浮き上がりやシワを防止します。
絵の具・インク

切り絵にファンタジーな色彩を吹き込むための、重要な色付けツールです。それぞれの絵の具が持つ独自の質感と発色を理解することで、作品の世界観をより深めることができます。

カラーインク(ターレンス エコライン)
鮮やかで透明感のある発色が特徴の液体インク。紙に染み込んだ時の美しいぼかし表現や、複数の色を重ねた時のグラデーションは格別です。ファンタジー作品の幻想的な雰囲気を表現するのに最適です。
水彩絵の具(ホルベイン 透明水彩)
透明感のある、優しい色調を表現したい時に適しています。水加減で色の濃淡を自由にコントロールできるため、柔らかな雰囲気や、自然な色の移り変わりを表現したい時におすすめです。
エアブラシ用アクリル絵の具(ホルベイン アクリリック エアブラシ専用)
エアブラシでの使用に特化した、定着性の高いアクリル絵の具です。乾くと耐水性になり、ムラなく均一に、そして鮮やかに塗装できるため、作品全体を美しく仕上げたい時に大活躍します。
缶スプレー(黒)
切り絵のベースとなる紙や額縁のパーツを、均一かつスピーディーに塗りつぶすための必須ツール。筆塗りでは難しいムラのない漆黒を短時間で作り出すことができ、作品の輪郭をキリッと引き締めるのに最適です。ファンタジー世界の夜空や、繊細な影の部分を深みのある黒に仕上げたい時に非常に重宝します。エアブラシでの着色が難しいと感じる場合や、手軽に広範囲を塗り広げたい時の強力な味方です。
便利な小物・機材

作品のクオリティを一段階引き上げたり、作業をスムーズに進めるためのサポートアイテムです。少しずつ揃えていくことで、表現の幅が劇的に広がります。

筆ペン
切り絵の必須お助けアイテム。図案を描く際につかったりします。黒い紙のカットした断面(白い部分)を黒く塗りつぶして目立たなくしたり、万が一切り落としてしまった線をこっそり描き足して修正する際に大活躍します。
コピック
豊富な色数が魅力のアルコールマーカー。中でも「黒色」は、切り抜いた図案の黒面を引き締め、作品の完成度を上げるためにぜひ持っておきたい必須の一本です。その他のカラーも水を使わず手軽に塗れるため、色付け用和紙にサッと色を足したり、手塗りでちょっとしたグラデーションを作りたい時に非常に重宝します。
マスキングテープ
切る前の図案とベースの紙がズレないように固定するための必須アイテム。粘着力が弱めに作られているため、切り終わった後に剥がす際、作品の紙を破いてしまう心配がありません。
ライトテーブル(A4・A3)
下から光を当てて透かして見るための機材。図案を別の紙にトレースする時はもちろん、裏から色付けの和紙を当てる際に「光を通した時の実際の見え方」を確認しながら作業できるため、仕上がりの精度が格段に上がります。
エアブラシ(ハンドピース)
絵の具を霧状にして吹き付けるペン型の道具です。筆塗りでは絶対に表現できない、ふんわりとした滑らかなグラデーションや、幻想的な光のオーラをまとわせるための強力な武器になります。
エアブラシ(コンプレッサー)
ハンドピースに圧縮した空気を送り込むための機械で、エアブラシを使うための心臓部です。初心者の方は、机の上に置いても邪魔にならないコンパクトな静音モデルがおすすめです。
塗装ブース
エアブラシや缶スプレーを使用する際に発生する、有害な塗料のミストや臭いを吸い込み、屋外へ排出するための専用換気装置。 部屋の空気を汚さず、塗装作業を安全かつ快適に行うために欠かせない設備です。フィルターが塗料の粉塵をしっかりとキャッチしてくれるため、クリーンな環境でファンタジー作品の着色作業に集中したい方にとって非常に心強い味方です。段ボール箱等での簡易的な代用も可能ですが、より本格的で安定した環境を求める場合には導入が推奨されるアイテムです。

切り絵を保護し、その世界観を完成させるための重要な演出ツールです。額縁の形状や素材の特性を活かすことで、作品に奥行きを与え、飾る場所の雰囲気に合わせた幻想的な空間を創り出すことができます。

100均の額
手頃な価格で豊富なサイズやデザインが揃う、コストパフォーマンスに優れたフレーム。 日々の小品を気軽に飾ったり、イベント等でたくさんの作品を並べて展示したりするのにぴったりです。絵具で色を塗ってアンティーク風に仕上げるなど、ファンタジー作品の世界観に合わせて自由にアレンジ(DIY)を加えるベースとしても最適です。
両面透明額
無印良品のアクリルフレームや100円ショップなどで手軽に購入できる、前面も背面も透明な素材のフレーム。作品をクリアな板で挟み込むことで背後の壁がそのまま透けて見え、光が当たると切り抜かれたシルエットが美しい影となって落ちるのが最大の魅力です。切り絵ならではの線の美しさを活かしつつ、モダンで軽やかな印象でお部屋に飾るのに最適です。
普通の額(マットあり仕様)
作品と表面の保護板の間に厚みのある台紙(マット)を挟み込み、適度な余白を作る王道のフレーム。マットが空間を生み出すことで視線が自然と中心に集まると同時に、作品が表面に張り付くのを防いで美しく保護します。着色した作品の鮮やかな色彩を上品かつフォーマルに引き立てるのに最適です。マットは付属しているものだけでなく、画材店で入手して自分の作品サイズに合わせてカットすることも可能です。
ボックス額(マットあり立体仕様)
額縁の内部にしっかりとした奥行きを持たせ、空間そのものを演出できる立体的なフレーム。作品を浮かせて配置することで落ちる自然な影や、幾重にも重なる層の深みを美しく見せることができます。額の中にひとつの物語が閉じ込められているような、没入感のある表現に最適です。
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